経営理念をつくった後、次に考えたいのが「基本方針」です。
しかし、
「経営理念と基本方針は何が違うのか」
「基本方針には何を書けばよいのか」
と迷う経営者の方も少なくありません。
まず目的から考えましょう。
経営理念が、「私たちは何のために会社を経営するのか」を示すものだとすれば、基本方針は、
「その経営理念を実現するために、会社として何を大切にして経営するのか」を示すものです。
つまり、経営理念を掲げるだけで終わらせず、実際の会社づくりへつなげる役割を持つのが基本方針です。
そして基本方針を考えるときは、次の5つの視点から整理すると分かりやすくなります。
①顧客
②商品・サービス
③社員
④会社
⑤社会・地域
この5つの視点から会社の基本的な考え方を明らかにすることで、経営理念が具体的な経営の方向へ変わっていきます。
「評価しない評価制度」を理解するうえで、とても大切な考え方があります。
それが、「強化」と「弱化」という行動の原則です。
少し難しそうな言葉ですが、実は私たちは毎日、この原則の中で生活しています。
例えば、
- 「ありがとう」と言われると、また手伝いたくなる。
- 努力したことを認めてもらえると、次も頑張ろうと思う。
- 反対に、一生懸命やったのに何も反応がなければ、次第にやらなくなる。
これは偶然ではありません。
人は、「行動した後に何が起きたか」によって、次の行動を決めているのです。
この考え方を人材育成に取り入れたものが、「評価しない評価制度」です。
2019年から働き方改革関連法が順次施行され、時間外労働には上限が設けられました。
原則として、
- 月45時間以内
- 年360時間以内
という基準が定められています。
そのため、多くの企業では、
- 残業を減らそう
- 定時退社を徹底しよう
という取り組みを進めています。
しかし、本当にそれだけで残業は減るのでしょうか。
私は、残業時間を減らすことが目的ではなく、残業しなくても成果が出る仕事の進め方をつくることが目的である。
と考えています。
そのための仕組みが、ワークルールブックです。
「評価者研修は、いつ実施すればよいですか?」
人事制度を導入する際によくいただく質問です。
多くの会社では、評価制度を導入するタイミングで一度だけ評価者研修を実施し、その後は数年間何もしないというケースが少なくありません。
しかし、A4一枚評価制度では、そのような運用はおすすめしていません。
なぜなら、評価者に必要なスキルは、一年間を通して変わるからです。
目標を立てるときに必要なスキルと、社員を育成するときに必要なスキル、そして評価を行うときに必要なスキルは、それぞれ違います。
だからこそA4一枚評価制度では、年間を通じて3回の評価者研修を行うことをおすすめしています。
16日 7月 2026
「うちは小さな会社だから経営理念なんて必要ない。」
「社員も少ないし、社長の考えを直接伝えれば十分。」
このように考えている経営者の方は少なくありません。
しかし、本当にそうでしょうか。
私はこれまで多くの中小企業の経営計画づくりに携わってきましたが、成長し続ける会社には共通点があります。
それは、経営理念が経営者の頭の中だけではなく、社員全員の行動の基準になっていることです。
反対に、経営理念がない会社や、理念があっても形だけになっている会社は、会社が大きくなるほど考え方がバラバラになり、組織としての力を発揮できなくなります。
だからこそ、小さな会社ほど経営理念が必要なのです。
「評価しない評価制度」の話をすると、
「なぜ評価をやめても、人は成長するのですか?」
という質問をいただくことがあります。
その答えを理解するために、とても参考になるのが、
応用行動分析学(Applied Behavior Analysis:ABA)
という考え方です。
難しい名前ですが、考え方はとてもシンプルです。
人は、行動した後に起きた結果によって、次の行動を変えていく。
これが応用行動分析学の基本的な考え方です。
実は、この考え方が、「評価しない評価制度」の土台になっています。
「生産性を上げましょう。」
多くの会社で、この言葉が掲げられています。
しかし、
- 残業を減らしても仕事が終わらない
- 業務改善を呼びかけても続かない
- 会議を短くしても成果が変わらない
このような悩みを抱えている会社は少なくありません。
なぜでしょうか。
それは、生産性を上げるための「行動」が明確になっていないからです。
私は、ワークルールブックは、生産性向上を実現するための最も身近な仕組みの一つだと考えています。
「評価シートを作ったけれど、部下の自己評価が高すぎて、上司が気を遣って合わせている気がする……」
「逆に、遠慮がちな部下が自分の評価を低く書きすぎていて、本当の実力が見えにくい……」
そんな評価の「すれ違い」や「遠慮」に頭を悩ませていませんか?
前回の記事では、評価を全員で集まってその場で終わらせる「その場型」の魅力についてお話ししました。
今回はさらに一歩踏み込んで、評価をより正確に、そしてお互いの成長につなげるための重要なルール、「本人評価と一次評価(上司の評価)を、別々に同時に行うこと」のメリットについて解説します!
榎本あつし先生の著書『A4一枚評価制度 改訂2版』から、その驚くべき効果と、会社を元気にする推進力(経営計画やワークルールブック)とのつながりをご紹介します。
成長への羅針盤を手に入れよう
「うちは小さい会社だから、大がかりな『経営計画』なんて関係ない」
そう思っていませんか?
実は、小さな会社こそ、しっかりとした「経営計画」を持つことで、迷うことなく成長への道を突き進むことができるんです。
今回は、なぜ小さな会社に経営計画が必要なのか、そしてその計画をどう活かせば、会社も社員も共に成長できるのかを、分かりやすくご説明します。
11日 7月 2026
皆さんは、自分の仕事や学習の記録をつけていますか?
「記録をつけることで、自分の頑張りが見える化されて、モチベーションが上がる」
そう感じたことがある人もいるかもしれませんね。
しかし、もしその記録が、少しばかり「盛っていた」り、「うそ」が含まれていたりしたとしても、効果があると言われたらどうでしょう?
今回は、『評価をしない評価制度』という書籍から、少し驚きの実験結果と、それが私たちの仕事や成長にどう繋がるのかをお話しします。