成果を出すための3つの実施時期
「評価者研修は、いつ実施すればよいですか?」
人事制度を導入する際によくいただく質問です。
多くの会社では、
評価制度を導入するタイミングで一度だけ評価者研修を実施し、その後は数年間何もしないというケースが少なくありません。
しかし、A4一枚評価制度では、そのような運用はおすすめしていません。
なぜなら、
評価者に必要なスキルは、一年間を通して変わるからです。
目標を立てるときに必要なスキルと、
社員を育成するときに必要なスキル、
そして評価を行うときに必要なスキルは、それぞれ違います。
だからこそA4一枚評価制度では、
年間を通じて3回の評価者研修を行うことをおすすめしています。
評価制度は「評価」だけではない
評価制度というと、
どうしても
「評価をすること」
だけをイメージしてしまいます。
しかしA4一枚評価制度では、
評価制度は、
経営計画を実現し、人材育成を進めるための仕組み
と考えています。
つまり、
評価者の仕事は、
点数を付けることではありません。
社員が成長できるよう支援し、
会社の目標達成につなげることです。
そのために必要なのが、
年間を通じた評価者研修です。
① 目標設定研修
最初に実施するのが、
目標設定研修です。
一年のスタートで最も重要なのは、
「どんな目標を立てるか」です。
目標が間違っていると、
一年間努力しても、
会社が目指す方向とは違う成果になってしまいます。
だから評価者には、
経営計画を理解したうえで、
会社目標、
組織目標、
個人目標をつなげる力が求められます。
この研修では、
例えば、
-
経営計画をどう目標へ落とし込むか
-
部下とどのように目標を決めるか
-
行動につながる目標とは何か
を学びます。
ここで目標設定の考え方を統一しておくことで、
一年間の運用がスムーズになります。
② 期中のマネジメント研修
実は、
A4一枚評価制度で最も重要なのが、
この時期です。
評価制度は、
評価の時だけ動くものではありません。
一年を通じて、
部下を育成することが目的です。
そのため、
期中では、
評価者に
「育てる力」
が求められます。
例えば、
-
部下への声のかけ方
-
面談の進め方
-
良い行動の認め方
-
改善点の伝え方
-
サポートシートの活用方法
などを確認します。
評価制度がうまくいく会社ほど、
評価期間中の関わりを大切にしています。
つまり、
評価制度ではなく、
マネジメントの質
を高める研修です。
③ 評価実施時研修
評価期間の終わりには、
評価実施時研修を行います。
ここでは、
評価の付け方だけではありません。
例えば、
-
評価基準の確認
-
着眼点の再確認
-
評価のばらつきを防ぐポイント
-
面談の進め方
などを確認します。
評価者全員が同じ基準で評価できるよう、
最後に考え方を合わせることが目的です。
A4一枚評価制度でおすすめしている
「その場型評価」
とも非常に相性が良く、
研修のあと、そのまま評価へ進むことで、
評価の精度も高まり、
評価結果も早くフィードバックできます。
経営計画とのつながり
A4一枚評価制度では、
評価制度だけが独立して存在することはありません。
すべては、
経営計画から始まります。
経営計画
↓
会社目標
↓
組織目標
↓
個人目標
↓
日々の行動
↓
評価
という流れです。
評価者研修も、
この流れを理解するために実施します。
評価者自身が経営計画を理解していなければ、
部下へ正しい方向を示すことはできません。
ワークルールブックとのつながり
ワークルールブックは、
会社として大切にしたい行動をまとめたものです。
評価者研修では、
ワークルールを評価項目として見るのではなく、
日々のマネジメントでどう活用するかを学びます。
例えば、
-
良い行動を見つけて承認する
-
判断に迷ったときの基準として使う
-
面談で具体的な行動を振り返る
このように、
ワークルールを日常の会話の中で使えるようになることが、
評価制度の定着につながります。
評価者研修は「知識」ではなく「運用」のため
評価者研修というと、
評価の付け方を学ぶ研修だと思われがちです。
しかし、
A4一枚評価制度では違います。
評価者研修とは、
社員を育て、経営計画を実現するためのマネジメント研修
なのです。
だからこそ、
年に一度ではなく、
その時期に必要な内容を、
その時期に学ぶことが重要です。
最後に
A4一枚評価制度では、
評価制度の成果は、
制度の良し悪しではなく、
運用で決まると考えています。
そして、
運用の中心にいるのが評価者です。
だからこそ、
評価者研修は一度だけではなく、
①目標設定研修
②期中のマネジメント研修
③評価実施時研修
という3つのタイミングで実施することをおすすめしています。
評価制度は、評価者を育てることで初めて機能します。
評価者が成長すれば、
部下が成長し、
組織が成長し、
経営計画の実現へとつながっていきます。
これこそが、A4一枚評価制度が大切にしている「運用」の考え方なのです。
