「評価者研修は、いつ実施すればよいですか?」
人事制度を導入する際によくいただく質問です。
多くの会社では、評価制度を導入するタイミングで一度だけ評価者研修を実施し、その後は数年間何もしないというケースが少なくありません。
しかし、A4一枚評価制度では、そのような運用はおすすめしていません。
なぜなら、評価者に必要なスキルは、一年間を通して変わるからです。
目標を立てるときに必要なスキルと、社員を育成するときに必要なスキル、そして評価を行うときに必要なスキルは、それぞれ違います。
だからこそA4一枚評価制度では、年間を通じて3回の評価者研修を行うことをおすすめしています。
「評価シートを作ったけれど、部下の自己評価が高すぎて、上司が気を遣って合わせている気がする……」
「逆に、遠慮がちな部下が自分の評価を低く書きすぎていて、本当の実力が見えにくい……」
そんな評価の「すれ違い」や「遠慮」に頭を悩ませていませんか?
前回の記事では、評価を全員で集まってその場で終わらせる「その場型」の魅力についてお話ししました。
今回はさらに一歩踏み込んで、評価をより正確に、そしてお互いの成長につなげるための重要なルール、「本人評価と一次評価(上司の評価)を、別々に同時に行うこと」のメリットについて解説します!
榎本あつし先生の著書『A4一枚評価制度 改訂2版』から、その驚くべき効果と、会社を元気にする推進力(経営計画やワークルールブック)とのつながりをご紹介します。
突然ですが、会社の「評価制度」について、こんなお悩みはありませんか?
「評価シートを提出してもらうのに、毎回締め切りを守らない人がいる……」
「評価の時期になると、評価する側もされる側も、事務作業に追われてヘトヘト……」
「結局、評価結果が本人に伝わるのが数ヶ月後になってしまい、モチベーションが下がっている……」
そんな評価制度のお悩みを一気に吹き飛ばす、画期的な運用方法をご紹介します。
人事評価をスムーズに、そして最大の効果を発揮させるコツ、それは「期日型」から「その場型」への切り替えです。
今回は、榎本あつし先生の著書『A4一枚評価制度 改訂2版』を参考に、この切り替えの魅力や、経営をスムーズにするための「経営計画」や「ワークルールブック(職場のルールブック)」とのつながりについて、専門用語をできるだけ使わずにわかりやすく解説します!
「評価制度は運用が大事」
この言葉を耳にすることは多いと思います。
しかし、本当に大切なのは、どこに時間と力をかけるかです。
A4一枚評価制度では、評価制度の運用を次のようなパワーバランスで考えます。
目標設定30:期間の観察50:評価20
この数字に絶対的な決まりがあるわけではありません。
しかし、評価制度の力を最も発揮するための理想的な時間配分を表しています。
では、なぜこの割合なのでしょうか。
「評価制度は作ったけれど、思ったような成果が出ない。」
このような相談は少なくありません。
実は、A4一枚評価制度では、
制度を作ることよりも、運用することの方が何倍も重要
だと考えています。
では、運用を成功させるためには何が必要なのでしょうか。
私は、特に重要なポイントは2つあると考えています。
- ① 運用のパワーバランスを変えること
- ② 評価者のスキルを上げること
この2つが変わると、評価制度は「点数を付ける仕組み」から、「人を育てる仕組み」へと変わっていきます。
「評価制度は運用が大事です」
人事制度の話になると、よく聞く言葉です。
しかし実際には、
「運用しているつもりなのに、成果が出ない」
という会社が少なくありません。
なぜでしょうか。
それは、
運用の目的を見失っているからです。
A4一枚評価制度では、
制度を回すことが目的ではありません。
評価シートを配ることでも、
面談を実施することでも、
評価会議を開くことでもありません。
本当に大切なのは、
経営計画で目指した状態に近づいているか
です。
つまり、
運用がうまくいっている状態とは、「目的に近づいている状態」
なのです。
「評価制度は作ったのに、うまく機能しない。」
これは、多くの会社で聞かれる悩みです。
実は、その原因の多くは制度そのものではありません。
運用にあります。
A4一枚評価制度でも同じです。
立派な評価シートを作っても、評価項目を整えても、運用が伴わなければ期待した成果は生まれません。
では、「運用ができている」とは、どのような状態なのでしょうか。
「A4一枚評価制度では、降格基準を作った方がよいのでしょうか?」
制度を設計する際によくいただく質問です。
結論からお伝えすると、
降格基準はあった方がよいですが、“社員を罰するため”ではなく、“役割と処遇を一致させるため”に設けることが大切です。
A4一枚評価制度の目的は、降格させることではありません。
経営計画を実現し、人材育成を進め、社員一人ひとりが役割を果たせるよう支援することです。
「評価制度はあるけれど、昇給の決め方が曖昧になっている」
「毎年なんとなく昇給している」
そんな会社は少なくありません。
しかし、社員からすると、
- なぜこの昇給額なのか
- 何を頑張れば給与が上がるのか
- 会社の業績とどう関係しているのか
が見えなければ、納得感は生まれません。
そこでおすすめなのが、ポイント制給与改定です。
A4一枚評価制度の考え方と組み合わせることで、
- 社員の成長
- 会社の業績
- 給与改定
をシンプルにつなぐことができます。
「評価制度はあるけれど、賞与の決め方が曖昧になっている」
そんな会社は少なくありません。
社長の判断で決める方法もありますが、
- なぜこの金額なのか
- 何を頑張れば増えるのか
- 会社の業績とどう関係しているのか
が見えにくくなります。
そこでおすすめなのが、ポイント制賞与です。
A4一枚評価制度の考え方とも相性が良く、
- 会社の業績
- 社員の頑張り
- 評価制度
をシンプルにつなぐことができます。