「評価しない評価制度」の話をすると、必ずと言っていいほど聞かれる質問があります。
「評価しないなら、給料はどうやって決めるのですか?」
「賞与は全員同じになるのですか?」
確かに、従来の人事制度では、
- 評価点
- 評価ランク
- 目標達成率
によって昇給や賞与を決めることが一般的です。
そのため、「評価がない=給与や賞与が決められない」と思われがちです。
しかし実際には、その逆です。
評価しない評価制度では、給与や賞与の決め方を、より分かりやすく、より納得感のあるものにしていきます。
「ワークルールブックを作ったら、本当に社員の行動は変わるのでしょうか?」
これは、ワークルールブックの導入を検討する企業からよくいただく質問です。
結論からお伝えします。
ワークルールブックは、応用行動分析学の考え方と非常に相性が良い仕組みです。
ただし、難しい理論を覚える必要はありません。
大切なのは、人は「言われたから動く」のではなく、「動きやすい環境があるから動く」という考え方です。
A4一枚評価制度において、評価結果を給与や賞与に直接反映させないという考え方は十分にありです。
むしろ、会社によってはその方が評価制度本来の目的を達成しやすい場合があります。
ただし、「評価と処遇を完全に切り離す」のではなく、「評価の役割」と「賃金の役割」を明確に分けることが重要です。
経営計画を作るとき、多くの会社が悩むのが
- ビジョンはある
- 目標もある
しかし、「何をすれば実現できるのか分からない」という状態です。
実は、経営計画が実行されない最大の原因は、戦略とアクションプランが曖昧だからです。
人事評価制度は、本来、
・人材育成
・動機づけ
・ベクトル合わせ
を実現するために作られた仕組みです。
しかし、多くの企業で制度を運用する中で、さまざまな課題が見えてきました。
そして、その課題を検証した結果として生まれた考え方が、「評価しない評価制度」です。
ワークルールブックが行動を促すのは、経営計画を「具体的な行動」に変え、判断基準をそろえ、A4一枚評価制度とつなげているからである。
A4一枚評価制度では、「経営計画」と「ワークルールブック」とつながった個人目標をつくることを大切にしています。
経営計画を作っても、
- 気づけば見なくなっている
- 売上だけ確認して終わる
- 問題が起きてから慌てる
という会社は少なくありません。
しかし、本当に大切なのは「計画を作ること」ではなく、“計画を動かし続けること”です。
そのために必要なのが、「目標達成状況の把握・分析」です。
人事評価制度は、本来「人を点数化するため」のものではないということです。
「会社が目指す方向に向かって、社員が成長しながら力を発揮できる状態」をつくることが目的です。
ワークルールブックで「身だしなみチェック」を行う目的は、見た目を細かく管理することではなく、“会社として大切にしたい信頼感”をそろえることです。