「ワークルールブック」の「守りのルール」と「攻めのルール」とは?
~会社を守るルールと、会社を成長させるルールの違い~
「ワークルールブックには、どのようなルールを書けばよいのでしょうか。」
この質問をいただくと、私は必ずこうお伝えしています。
ワークルールブックには、『守りのルール』と『攻めのルール』の両方が必要です。
しかし、多くの会社では「守りのルール」ばかりが増えてしまいます。
その結果、
-
「○○してはいけません」
-
「△△は禁止です」
-
「必ず○○してください」
という内容が並び、社員は「管理されている」という印象を持ってしまいます。
本来、ワークルールブックは社員を縛るためのものではありません。
社員がより良い行動を自ら選び、職場風土を育てるための行動ガイドブックです。
そのためには、「守りのルール」と「攻めのルール」をバランスよく取り入れることが大切です。
「守りのルール」とは
守りのルールとは、
行動に「制限をかける」ルールです。
会社を安全に運営し、トラブルを防ぐために欠かせないルールです。
例えば、
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個人情報を持ち出さない
-
飲酒運転をしない
-
ハラスメントをしない
-
遅刻や無断欠勤をしない
-
安全ルールを守る
などが挙げられます。
これらは、
会社と社員を守るための最低限の約束です。
就業規則にも多く記載されている内容であり、会社を運営するうえで欠かせません。
しかし、「守りのルール」だけでは会社は成長しない
もちろん、守りのルールは必要です。
しかし、それだけでは社員は、
「何をしてはいけないか」
は分かっても、
「どう行動すれば会社が良くなるのか」
までは分かりません。
例えば、
「情報を漏らしてはいけません。」
というルールは必要です。
しかし、
それだけでは、
積極的に情報共有する文化は生まれません。
「攻めのルール」とは
そこで必要になるのが、
攻めのルールです。
攻めのルールとは、
「~してはいけない」ではなく、
「~しよう」という前向きな決まりごとです。
会社が期待する行動を具体的に示すルールです。
例えば、
-
困っている仲間がいたら声をかけよう
-
お客様の立場で一度考えてみよう
-
改善点を見つけたら提案しよう
-
良い事例はみんなで共有しよう
-
迷ったら自分の意見を添えて相談しよう
これらは社員に
「次にどう行動すればよいか」
を教えてくれる行動のヒントになります。
ワークルールブックは「攻めのルール」が主役
私は、
ワークルールブックの役割は、
「攻めのルール」を増やすこと
だと考えています。
なぜなら、
会社は、「禁止事項」を増やしても成長しないからです。
成長する会社には、
-
改善する文化
-
挑戦する文化
-
助け合う文化
-
学び続ける文化
があります。
そして、それらはすべて
攻めのルールによって育まれます。
「攻めのルール」は経営計画を実現する
経営計画には、
-
生産性を向上する
-
顧客満足を高める
-
地域で一番信頼される会社になる
などが書かれています。
しかし、
これだけでは社員は動けません。
そこでワークルールブックが、攻めのルールとして、
例えば、
-
お客様からの問い合わせにはできるだけ早く返答しよう
-
改善提案を毎月一つ出してみよう
-
気づいたことはすぐに共有しよう
という形で示します。
つまり、
経営計画を日々の行動へ変えるのが「攻めのルール」なのです。
ワークルールブックは「プロンプト」である
以前の記事でもご紹介しましたが、
私は、ワークルールブックは「プロンプト」である
と考えています。
プロンプトとは、
行動のヒントです。
例えば、
「迷ったら相談しよう」
という一文があるだけで、
社員は動きやすくなります。
つまり、
攻めのルールは、
社員に対する
「次にどう行動しようか」というプロンプト
なのです。
A4一枚評価制度との関係
ここで重要になるのが、A4一枚評価制度です。
例えば、
ワークルールブックに、
「改善提案をしよう」
と書かれていても、
その行動が評価されなければ続きません。
そこで、
A4一枚評価制度で、
-
主体性
-
改善行動
-
チームワーク
などを評価します。
すると、
社員は、
「この行動は会社が大切にしている」
と理解し、
自然とその行動が増えていきます。
つまり、
-
経営計画が方向を示し、
-
ワークルールブックが攻めのルールというプロンプトで行動を促し、
-
A4一枚評価制度がその行動を認め、育てる。
この流れが、人材育成につながるのです。
「守り」と「攻め」のバランスが大切
もちろん、
守りのルールが不要ということではありません。
会社には、
安全やコンプライアンスを守るためのルールが必要です。
しかし、
守りのルールだけでは、
社員は
「失敗しないこと」
ばかりを考えるようになります。
一方、
攻めのルールがある会社では、
「どうすればもっと良くなるか」
を考える文化が育ちます。
だからこそ、
ワークルールブックでは、
守りのルールは必要最低限に、
攻めのルールを充実させること
をおすすめします。
まとめ
ワークルールブックには、「守りのルール」と「攻めのルール」の両方が必要です。
守りのルール
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行動に制限をかけるルール
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会社や社員を守るための約束
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リスクを防ぐためのルール
攻めのルール
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「~してはいけない」ではなく「~しよう」という決まりごと
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行動を促すプロンプト(行動のヒント)
-
良い職場風土を育てるルール
経営計画・ワークルールブック・A4一枚評価制度の関係
経営計画
↓
会社が目指す方向を示す
ワークルールブック
↓
「守りのルール」で会社を守り、「攻めのルール」で望ましい行動を促す
A4一枚評価制度
↓
その行動を認め、評価し、定着させる
会社を成長させるのは、「してはいけない」を増やすことではありません。
社員が「こうしてみよう」と思える「攻めのルール」を増やすことです。
ワークルールブックは、そのための行動ガイドであり、経営計画を職場の文化へと育てるための「プロンプト集」なのです。
