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「ワークルールブック」とはどのようなものですか

「ワークルールブック」とはどのようなものですか

~経営計画を日常行動に変える“会社の行動ガイドブック”~

「ワークルールブックとは何ですか?」
この質問を受けたとき、私はいつも次のようにお答えしています。
ワークルールブックとは、経営計画を社員一人ひとりの行動に変えるための行動ガイドブックです
就業規則のように「守らなければならないルール」をまとめたものではありません。
また、経営理念集のように「会社の想い」を伝えるだけのものでもありません。
ワークルールブックの役割は、
社員が迷ったときに、「次にどう行動すればよいか」を教えてくれる“行動のヒント集(プロンプト集)”
なのです。

なぜワークルールブックが必要なのか

多くの会社には、
  • 経営理念
  • 経営計画
  • 行動指針
  • 評価制度
があります。
しかし、
現場の社員からすると、
「結局、今日何をすればいいのですか?」
となることが少なくありません。
例えば、
経営計画に
「お客様満足を高める」
と書かれていても、
具体的にどのように行動すればよいのかは分かりません。
そこで必要になるのがワークルールブックです。

ワークルールブックは「プロンプト」である

最近、AIの世界では「プロンプト」という言葉がよく使われます。
プロンプトとは、
「次にどう動けばよいかを示すヒント」
です。
人も同じです。
例えば、
  • お客様から問い合わせが来たら24時間以内に返答する
  • 迷ったら自分の意見を添えて相談する
  • 情報は抱え込まず共有する
こうした具体的な言葉があると、人は動きやすくなります。
つまり、
ワークルールブックは社員の行動を促すプロンプト集
なのです。

ワークルールブックに盛り込む内容

ワークルールブックは、大きく4つの章で構成すると分かりやすくなります。

① 会社に関すること

まず最初に、
「この会社は何を目指しているのか」
を伝えます。
ここには、
  • 経営理念
  • 経営計画
  • 事業方針
  • 年間目標
  • 会社の歴史
  • 大切にしている考え方
などを掲載します。

なぜ必要なのか

社員が行動するためには、
まず
「どこへ向かっているのか」
を知る必要があります。
目的地が分からなければ行動できないからです。

② 仕事に関すること

次に、
「どのように仕事を進めるのか」
を整理します。
例えば、
  • 報連相
  • 会議の進め方
  • お客様対応
  • 電話応対
  • クレーム対応
  • 業務改善
などです。

なぜ必要なのか

経営計画を実現するためには、
日々の仕事の進め方が重要です。
ここでは、
「こうすると良い仕事ができる」
という行動のヒントを示します。

③ 職場で守るルール

ここでは、
職場で安心して働くためのルールを整理します。
例えば、
  • 身だしなみ
  • あいさつ
  • 整理整頓
  • 安全衛生
  • ハラスメント防止
  • 情報管理
などです。

就業規則との違い

就業規則は、
「してはいけないこと」
が中心です。
一方でワークルールブックは、
「こうするとより良い職場になる」
という視点で書きます。

④ チェックリスト・書き込みページ

実は、ここが非常に重要です。
多くの会社は、
ワークルールブックを作っただけで終わってしまいます。
しかし、
読むだけでは行動は変わりません。
そこで、
  • 身だしなみチェック
  • 行動チェック
  • 振り返りシート
  • 個人目標記入欄
  • 改善提案記入欄
などを設けます。

なぜ必要なのか

人は、
読むだけでは変わりません。
考え、
書き、
振り返ることで行動が変わります。
つまり、
ワークルールブックを
「使う本」
にするための仕組みです。

A4一枚評価制度との関係

ここでA4一枚評価制度がつながります。
A4一枚評価制度は、
「会社が期待する行動」
を明確にする仕組みです。
例えば、
ワークルールブック
「情報を共有する」
A4一枚評価制度
「チームワーク」として評価
社員
「この行動を続けよう」
となります。
つまり、
ワークルールブックは
「どう行動するか」
を示し、
A4一枚評価制度は
「その行動を認める」
役割を担うのです。

ワークルールブックは職場風土をつくる

就業規則の目的は、
企業のリスク回避です。
一方で、
ワークルールブックの目的は、
職場風土の醸成
です。
例えば、
  • 自ら考える文化
  • 助け合う文化
  • 改善する文化
  • 学び続ける文化
こうした文化は、
ルールだけでは生まれません。
毎日の行動の積み重ねによって生まれます。
その行動を支えるのが、
ワークルールブックなのです。

まとめ

ワークルールブックとは、
経営計画を日常行動に変えるための行動ガイドブックです
そして、
社員が迷ったときに行動を促す
「プロンプト(行動のヒント)」
の役割を果たします。

ワークルールブックに盛り込む内容

① 会社に関すること

  • 経営理念
  • 経営計画
  • 年間目標
  • 会社の考え方

② 仕事に関すること

  • 報連相
  • 会議
  • お客様対応
  • 業務改善

③ 職場で守るルール

  • 身だしなみ
  • あいさつ
  • 整理整頓
  • 安全衛生

④ チェックリスト・書き込みページ

  • 行動チェック
  • 振り返り
  • 個人目標
  • 改善提案
ワークルールブックは、単なるルール集ではありません。
経営計画を現場の行動へ落とし込み、A4一枚評価制度と連動しながら、良い職場風土を育てるための「行動の設計図」です。
だからこそ、ワークルールブックは会社の財産となり、組織文化をつくる大切な仕組みになるのです。