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「成果」「行動」と「パフォーマンス」の違いとは?

「成果」「行動」と「パフォーマンス」の違いとは?

――なぜ「評価しない評価制度」は成果ではなくパフォーマンスを見るのか――

「評価しない評価制度」を理解するうえで、とても重要な言葉があります。
それが、
  • 成果
  • 行動
  • パフォーマンス
です。
一見すると似ている言葉ですが、実は意味が大きく異なります。
この違いを理解しないまま制度を運用すると、
結局は従来の評価制度と同じように、
  • 売上だけを見る
  • 結果だけを追う
  • 点数をつける
という運用になってしまいます。
そこで今回は、
「成果」「行動」「パフォーマンス」の違いについて、できるだけわかりやすく整理してみたいと思います。

なぜこの3つを区別する必要があるのか

まず結論からお伝えします。
成果は結果です。
行動は実施した事実です。
パフォーマンスは成果につながる行動の質です。
評価しない評価制度では、
この中でも特に
パフォーマンス
を重視します。
なぜなら、
成果には自分ではコントロールできない要素があり、
行動だけでは実力が見えないからです。

成果とは何か

成果とは、
行動やパフォーマンスの後に現れる結果
のことです。
例えば、
  • 売上が上がった
  • 契約が取れた
  • 利益が増えた
  • お客様が増えた
などが成果です。
成果は会社にとって大切です。
しかし成果には、
  • 相手の事情
  • 景気
  • 市場環境
  • タイミング
といった、自分ではコントロールできない要素も含まれています。
例えば、
とても丁寧な提案をしても、
お客様の予算がなく契約にならないことがあります。
逆に、
特別な工夫をしなくても契約になることもあります。
つまり、
成果だけでは、その人の本当の力は見えない
ということです。

行動とは何か

行動とは、
自分自身で実行できること
です。
例えば、
  • 電話をかける
  • 訪問する
  • 会議に参加する
  • 報告する
などです。
行動は、
「やったか、やっていないか」
を確認することができます。
しかし、
ここには一つ問題があります。
同じ訪問でも、
  • 相手の話を深く聞いた人
  • とりあえず訪問した人
では内容が全く違います。
同じ報告でも、
  • 分かりやすく整理した人
  • ただ伝えただけの人
では価値が違います。
つまり、
行動だけを見ても、その人の力や成長は見えない
のです。

パフォーマンスとは何か

そこで重要になるのが、
パフォーマンス
です。
パフォーマンスとは、
ただやるだけの行動ではなく、
質や量が加わった行動
です。
例えば営業であれば、

行動

  • お客様を訪問した

パフォーマンス

  • お客様の課題を整理した
  • 相手の話を丁寧に聞いた
  • 信頼関係を築いた
  • 次回につながる提案をした
同じ訪問でも、
パフォーマンスには大きな差が生まれます。
つまり、
パフォーマンスとは、
成果につながる力がどれだけ発揮されているか
を表すものです。

スポーツで例えると分かりやすい

野球で考えてみましょう。

成果

試合に勝った

行動

毎日練習した

パフォーマンス

  • 正しいフォームで練習した
  • 打率が向上した
  • 守備が安定した
勝敗には相手チームや運も関係します。
しかし、
練習の質や技術の向上は、
自分自身でコントロールできます。
仕事も同じです。

なぜ「評価しない評価制度」はパフォーマンスを見るのか

評価しない評価制度

評価しない評価制度では、
成果だけを見ません。
また、
行動したかどうかだけも見ません。
見るのは、
成果につながる行動の質
です。
なぜなら、
人材育成で大切なのは、
一時的な成果ではなく、
継続して成果を生み出せる力
だからです。

経営計画とのつながり

経営計画

例えば経営計画で、
「お客様との信頼関係を強化する」
という方針を掲げたとします。
成果だけを見ると、
売上が増えたかどうかになります。
しかしパフォーマンスを見ると、
  • 約束を守ったか
  • 相手の話を聞いたか
  • 信頼される対応ができたか
が見えてきます。
つまり、
経営計画を日々の行動につなげるためには、
成果よりもパフォーマンスを見る必要があるのです。

ワークルールブックとのつながり

ワークルールブック

ワークルールブックには、
会社が大切にしたい考え方や行動が書かれています。
例えば、
  • お客様を優先する
  • 仲間を尊重する
  • 約束を守る
といった内容です。
これらは、
成果では測れません。
しかし、
パフォーマンスを見ることで、
「実際にその考え方が行動として現れているか」
を確認することができます。

パフォーマンス・フィードバックとは

だからこそ、
評価しない評価制度では、
パフォーマンス・フィードバックを行います。
パフォーマンス・フィードバックとは、
行動事実を振り返りながら、
成果につながる行動の質を確認し、
次の成長につなげる対話
です。
評価ではありません。
点数付けでもありません。
目的は、
「なぜうまくいったのか」
「次はどうすればもっと良くなるのか」
を一緒に考えることです。

まとめ

評価しない評価制度では、
成果・行動・パフォーマンスを区別して考えます。

成果

結果である

行動

実施した事実である

パフォーマンス

成果につながる行動の質である
成果には運や環境が影響します。
行動だけでは実力が分かりません。
だからこそ、
成果を生み出す力そのものを育てるために、パフォーマンスを見る
これが「評価しない評価制度」の考え方です。

一言で言うと

成果は「何が起きたか」
行動は「何をしたか」
パフォーマンスは「どのように行ったか」
そして評価しない評価制度は、
成果ではなく、成果を生み出すパフォーマンスを育てる制度なのです