ワークルールブックに「経営計画」「年間目標」「評価する社員像」「評価制度の概要」は載せるべきか
~ワークルールブックを“読む本”ではなく“行動を促すプロンプト集”にするために~
ワークルールブックを作成するとき、多くの経営者や人事担当者から次のような質問を受けます。
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「経営計画は載せたほうがいいですか?」
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「年間目標も掲載したほうがいいですか?」
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「会社が評価したい社員像を書いたほうがいいですか?」
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「評価制度の説明も必要でしょうか?」
私の答えは明確です。
はい、掲載することをおすすめします。
ただし、単なる説明資料として載せるのではなく、社員の行動を促す“プロンプト(行動のヒント)”として活用できる形にすることが大切です。
ワークルールブックは「ルール集」ではない
ワークルールブックという名前を聞くと、多くの人は「守るべきルールが書かれた本」をイメージします。
しかし、本来の役割はそれだけではありません。
ワークルールブックは、社員が迷ったときに「次にどう行動すればよいか」を示すガイドブックです。
つまり、ワークルールブックは「プロンプト」である。
AIに適切なプロンプトを入力すると期待する答えが返ってくるように、人も適切な行動のヒントがあることで動きやすくなります。
① 経営計画は掲載したほうがよい
経営計画には、
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会社が目指す姿
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大切にしたい価値観
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今後の方向性
が示されています。
しかし、それを経営層だけが知っていても意味がありません。
例えば、
「お客様満足度を高める」
という経営方針があっても、社員が具体的な行動をイメージできなければ実現は難しいでしょう。
だからこそ、ワークルールブックに経営計画の要点を掲載し、
「私たちは何を目指しているのか」を全社員で共有することが重要です。
② 年間目標は日々の行動につながる形で掲載する
年間目標も掲載する価値があります。
ただし、数字だけを並べても行動にはつながりません。
例えば、
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売上〇%アップ
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新規顧客〇社獲得
だけでは、現場の社員は「自分に何ができるのか」が分かりにくいものです。
そこで、
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お客様への連絡を迅速に行う
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改善提案を毎月提出する
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チームで情報共有を徹底する
といった具体的な行動と結び付けて示すことで、年間目標が日常の仕事につながります。
③ 「評価する社員とは」を明確にする
社員が最も知りたいことの一つが、「会社はどのような社員を評価するのか」です。
ここが曖昧だと、
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頑張っても評価されない
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何を目指せばよいか分からない
という不満が生まれます。
例えば、
会社が評価したい社員像として、
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約束を守る人
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自ら考えて行動する人
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周囲と協力して成果を出す人
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改善を続ける人
などを分かりやすく示しておくと、社員は目指す方向を理解しやすくなります。
これは社員にとって、大切な「行動のヒント」になります。
④ 評価制度の概要も掲載する
評価制度についても、
細かな計算方法まで載せる必要はありませんが、
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評価の目的
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どのような考え方で評価するのか
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行動と評価がどう結び付くのか
は説明したほうがよいでしょう。
例えば、
「成果だけでなく、その成果につながる日々の行動も評価します」
という一文があるだけでも、社員の受け止め方は変わります。
ワークルールブックとA4一枚評価制度はセットで考える
A4一枚評価制度の考え方では、評価制度の目的は「人を順位付けすること」ではありません。
期待する行動を明確にし、人材育成につなげることです。
そこで、
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ワークルールブックが「行動のヒント」を示し、
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A4一枚評価制度が「その行動を認め、評価する」
という関係をつくることが重要です。
例えば、
ワークルールブック
「問題を見つけたら、自分なりの改善案を考えて提案する」
↓
A4一枚評価制度
「改善行動」「主体性」を評価する
↓
社員
「この行動を続けよう」
という好循環が生まれます。
おすすめの構成例
ワークルールブックに掲載する内容として、次のような流れがおすすめです。
第1章 私たちが目指す会社(経営計画)
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経営理念
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ビジョン
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重点方針
第2章 今年の重点テーマ(年間目標)
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会社全体の目標
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部門の目標
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重点的に取り組むこと
第3章 会社が期待する社員像
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評価する社員とは
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大切にしたい姿勢
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行動の考え方
第4章 ワークルール
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報連相
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会議
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身だしなみ
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お客様対応
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業務改善 など
第5章 評価制度の概要
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評価の目的
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行動と評価の関係
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人材育成とのつながり
まとめ
「経営計画」「年間目標」「評価する社員像」「評価制度の概要」は、ワークルールブックに掲載することをおすすめします。
ただし、大切なのは情報を並べることではありません。
社員が「今日、自分は何をすればよいのか」をイメージできる内容にすることです。
つまり、
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経営計画は「会社が向かう方向」を示し、
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年間目標は「今年取り組むべきこと」を示し、
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評価する社員像は「目指す行動」を示し、
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評価制度の概要は「その行動がどう認められるか」を示し、
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ワークルールブックは、それらを日常の行動へ落とし込む**プロンプト(行動のヒント)**として機能します。
最後に
ワークルールブックは、単なるルール集ではありません。
経営計画を現場の行動へつなぎ、A4一枚評価制度と連動しながら、人材育成と組織づくりを支える「行動の設計図」です。
そして、社員がページを開いたときに「今日はこのように動こう」と自然に思える内容になっていることが、良いワークルールブックの条件ではないでしょうか。
