ワークルールブックに「経営理念」「事業方針」「行動方針」「行動計画」は記載したほうがよいのか
~ワークルールブックを“ルール集”ではなく“経営の実行ツール”にするために~
ワークルールブックを作る際によくいただく質問があります。
「経営理念や事業方針も載せた方がよいのでしょうか?」
「行動方針や行動計画まで入れた方がよいのでしょうか?」
結論からお伝えします。
記載した方がよいです。
ただし、単に載せるだけでは意味がありません。
経営理念 → 事業方針 → 行動方針 → 行動計画 → ワークルールブック
が一本につながるように整理することが重要です。
なぜなら、
ワークルールブックの役割は、経営計画を日常行動に変えることだからです。
よくある失敗は「ルールだけを書くこと」
多くの会社のルールブックを見ると、
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報連相を徹底する
-
身だしなみを整える
-
時間を守る
-
お客様に丁寧に対応する
といった内容が並んでいます。
もちろん大切なことです。
しかし社員からすると、「なぜ、それが必要なのですか?」という疑問が残ります。
目的が見えないルールは、やがて形だけになってしまいます。
ワークルールブックは経営計画の翻訳機
まず理解しておきたいのは、ワークルールブックは就業規則ではないということです。
就業規則は、「何をしてはいけないか」を定めるものです。
一方でワークルールブックは、「どう行動してほしいか」を示すものです。
だからこそ、
行動の出発点となる経営理念や事業方針とのつながりが必要になります。
経営理念は「なぜ存在するのか」を示す
経営理念は、会社の存在意義です。
例えば、
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お客様の豊かな暮らしに貢献する
-
地域社会の発展に貢献する
-
働く人の幸せを実現する
などです。
これは会社の原点です。
しかし、理念だけでは行動できません。
事業方針は「何を実現するのか」を示す
経営理念を実現するために、会社は事業方針を定めます。
例えば、
-
地域No.1のサービスを目指す
-
顧客満足度を高める
-
生産性を向上させる
といった内容です。
これは会社の方向性です。
しかし、まだ現場の行動にはなりません。
行動方針は「どう考えるか」を示す
ここで重要になるのが行動方針です。
例えば、
-
お客様目線で考える
-
まず自分から動く
-
仲間と協力する
などです。
これは社員が判断するときの基準になります。
行動計画は「何をするか」を示す
さらに具体的にすると、行動計画になります。
例えば、
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お客様からの問い合わせには24時間以内に対応する
-
毎月改善提案を1件提出する
-
会議では結論から話す
といった内容です。
ここまで来ると、社員は実際に行動できます。
ワークルールブックは「行動のプロンプト」
以前の記事で、ワークルールブックは「プロンプト」であるというお話をしました。
プロンプトとは、行動のヒントです。
例えば、
-
迷ったら自分の意見を添えて相談する
-
情報は抱え込まず共有する
-
仕事は目的から考える
これらはすべて、社員に対する行動のヒントです。
つまり、
ワークルールブックは、経営理念や事業方針を、日常行動に変換するためのプロンプト集なのです。
A4一枚評価制度との関係
ここでA4一枚評価制度が登場します。
ワークルールブックが、「こう行動してほしい」を示す。
A4一枚評価制度が、「その行動を評価する」役割を担います。
例えば、
ワークルールブック
「改善提案を行う」
↓
A4一枚評価制度
「主体性」「改善行動」を評価
↓
行動が定着する
という流れです。
おすすめの構成
ワークルールブックを作るなら、次の順番がおすすめです。
第1章 経営理念
なぜ会社が存在するのか
第2章 事業方針
何を実現するのか
第3章 行動方針
どのような考え方を大切にするのか
第4章 行動計画
具体的に何をするのか
第5章 ワークルールブック
日常の行動基準
第6章 評価制度とのつながり
どの行動が評価されるのか
まとめ
ワークルールブックに、
-
経営理念
-
事業方針
-
行動方針
-
行動計画
は記載した方がよいのでしょうか。
答えは、
「はい。ただし、行動につながる形で記載することが大切です。」です。
経営計画・ワークルールブック・A4一枚評価制度の関係
経営理念
↓
なぜ存在するのか
事業方針
↓
何を実現するのか
行動方針
↓
どう考えるのか
行動計画
↓
何をするのか
ワークルールブック
↓
日常でどう行動するのか
A4一枚評価制度
↓
その行動を認め、評価する
ワークルールブックはルール集ではありません。
経営理念を日常行動へ落とし込み、経営計画を実現するための「行動の設計図」です。
だからこそ、理念から行動までを一本の流れで示すことが、ワークルールブックを機能させる最大のポイントなのです。
