「戦略・アクションプラン」の作り方
(A4一枚評価制度 × ワークルールブック)
経営計画を作ったときは、誰もが期待に満ちています。
しかし半年後になると、
-
計画書を開かなくなった
-
会議で話題にならなくなった
-
目標はあるが行動が変わらない
という状態になってしまう会社も少なくありません。
なぜでしょうか。
それは、目標はあるのに、戦略とアクションプランが明確になっていないからです。
今回は、A4一枚評価制度の考え方をもとに、「経営計画を実行するための戦略・アクションプランの作り方」について解説します。
■ 戦略とアクションプランの違い
まず最初に整理しておきたいことがあります。
それは、「戦略」と「アクションプラン」は違うということです。
戦略とは
戦略とは、目標を達成するための重点方針です。
例えば、
-
新規顧客を増やす
-
リピート率を高める
-
人材育成を強化する
-
生産性を向上させる
などが戦略です。
アクションプランとは
アクションプランとは、戦略を実行するための具体的な行動です。
例えば、戦略が「既存顧客との関係強化」なら、
アクションプランは
-
毎月フォロー訪問を行う
-
定期的に情報提供を行う
-
顧客アンケートを実施する
などになります。
■ なぜ戦略だけでは実現しないのか
経営計画によく書かれている言葉があります。
-
顧客満足向上
-
人材育成強化
-
生産性向上
どれも正しい方針です。
しかし、社員からすると「具体的に何をすればいいのですか?」となってしまいます。
つまり、方針だけでは人は動けないのです。
■ A4一枚評価制度が考える戦略
A4一枚評価制度では、戦略を単なる売上向上策として考えません。
戦略とは、人が成長しながら成果を出すための道筋です。
なぜなら、会社の成長は人の成長なくして実現できないからです。
売上を追いかけるだけではなく、
-
人材育成
-
行動の統一
-
組織づくり
まで含めて考えることが重要です。
■ 戦略づくりの3つのステップ
では、どのように戦略を考えればよいのでしょうか。
① 目標を明確にする
まずはゴールを明確にします。
例えば、
-
売上1億円
-
顧客数200社
-
離職率5%以下
などです。
ゴールが曖昧なままでは戦略も決まりません。
② 現状との違いを確認する
次に、今の状態と目標との差を確認します。
例えば、
目標:顧客200社
現状:顧客120社
差:80社
この差を埋めるために何をするか。
これが戦略になります。
③ 優先順位を決める
ここが非常に重要です。
多くの会社は、
-
採用もやりたい
-
営業も強化したい
-
教育も充実させたい
と考えます。
しかし、すべてを同時に進めることはできません。
だからこそ、今年一番重要なテーマは何かを決めることが必要です。
■ アクションプランは具体的にする
戦略が決まったら、次は行動です。
悪い例
戦略
「顧客満足向上」
アクションプラン
「頑張る」
これでは何も変わりません。
良い例
戦略
「顧客満足向上」
アクションプラン
-
毎月顧客訪問を行う
-
フォロー連絡を実施する
-
顧客アンケートを回収する
-
クレーム共有会議を開催する
これなら誰でも行動できます。
■ ワークルールブックとの関係
ワークルールブックは、会社として守るべき行動基準です。
一方でアクションプランは、目標達成のための重点行動です。
例えば、
ワークルールブック
「報連相を徹底する」
アクションプラン
「顧客情報を毎日共有する」
という関係になります。
■ A4一枚評価制度との関係
ここが非常に重要です。
A4一枚評価制度では、行動を見える化することを重視します。
つまり、アクションプランは評価制度ともつながります。
例えば、
戦略
「顧客対応力向上」
アクションプラン
-
顧客訪問
-
フォロー実施
-
情報共有
評価項目
-
顧客理解
-
提案力
-
情報共有力
このように、戦略 → 行動 → 評価が一本の線でつながるのです。
■ 戦略・アクションプランが機能する会社の特徴
経営計画が実行される会社には共通点があります。
-
目標が明確
-
優先順位が明確
-
行動が具体的
-
定期的に進捗確認をしている
一方で、実行されない会社は、
-
方針だけ
-
精神論だけ
-
気合いだけ
になりがちです。
■ まとめ
最後に、一番大切なことをお伝えします。
戦略とは、目標達成のための重点方針。
アクションプランとは、その方針を実現する具体的な行動。
そして、経営計画は作ることが目的ではなく、実行することが目的です。
そのためには、
-
目標を決める
-
優先順位を決める
-
行動を決める
-
確認する
-
改善する
この繰り返しが欠かせません。
A4一枚評価制度の考え方で言えば、戦略は会社の方向を示し、アクションプランは人の行動を変えるものです。
経営計画が現場で動き始めたとき、初めて会社は成長を始めます。
だからこそ、「何を目指すか」だけでなく、「何をするか」まで決める。
これが、経営計画を実現するための第一歩なのです。
