とても良いテーマです。
「姿勢項目」はA4一枚評価制度の中でも、組織の“らしさ”を決める最も重要な部分です。
まず結論からお伝えします。
■ 結論
姿勢項目は「正しく作る」ことより、「現場が納得して使える形にすること」が重要です。
そのための作り方が、
-
ゼロ方式
-
リスト方式
です。
① 姿勢項目とは何か(前提)
姿勢項目とは、
この会社で働くうえで大切にする“行動の考え方”です。
例えば、
-
顧客を大切にする
-
改善を続ける
-
チームで協力する
などです。
これは能力ではありません。
「どう行動するかの基準」です。
そしてこの基準は、経営計画、ワークルールブックとつながっています。
② ゼロ方式とは何か
■ 一言でいうと
現場でゼロから考えて作る方法です。
■ 作り方
とてもシンプルです。
① この会社で活躍している人は何が違うか?
② どんな考え方・行動をしているか?
③ それを言葉にする
■ 例
例えば現場からこんな意見が出ます。
-
お客様のことをよく考えている
-
自分で考えて動いている
-
周りを助けている
これを整理すると、
-
顧客視点で行動する
-
主体的に動く
-
チームワークを大切にする
といった姿勢項目になります。
■ 特徴
-
自社に合う
-
現場にフィットする
-
納得感が高い
ただし、
-
まとめるのが少し大変
-
時間がかかる
という面もあります。
③ リスト方式とは何か
■ 一言でいうと
あらかじめある項目から選ぶ方法です。
■ 作り方
① 姿勢項目のリストを用意する
② その中から必要なものを選ぶ
③ 自社用に言葉を調整する
■ 例
リストの例
-
顧客志向
-
チャレンジ
-
協調性
-
責任感
-
改善意識
この中から選びます。
■ 特徴
-
すぐ作れる
-
抜け漏れが少ない
-
初めてでも作りやすい
ただし、
-
そのままだと“きれいすぎる言葉”になる
-
現場で使われないことがある
④ ゼロ方式とリスト方式の違い
| 項目 | ゼロ方式 | リスト方式 |
| 出発点 | 現場の声 | 既存リスト |
| スピード | ゆっくり | 速い |
| フィット感 | 高い | やや低い |
| 使いやすさ | やや難しい | 簡単 |
⑤ なぜ「従業員参加型」がよいの
ここが一番大切です。
理由は3つあります。
理由① 現場に合うものになる
上から決めると、
-
現実とズレる
-
使われない
ということが起きます。
現場が入ると、
実際の仕事に合った言葉になる
理由② 納得して使える
決められたものは、
-
押しつけに感じる
-
評価に不満が出る
しかし、
自分たちで作ったものは納得できる
理由③ 行動が変わる
これが最も重要です。
A4一枚評価制度の目的は、
評価ではなく「行動を変えること」
です。
参加すると、
-
意味を理解する
-
自分ごとになる
-
実際に行動する
ようになります。
⑥ おすすめの進め方(実務)
一番うまくいく方法はこれです。
リスト方式+ゼロ方式の組み合わせ
① まずリストでたたき台を作る
② 次に現場で言葉を変える
これで、
-
スピード
-
納得感
両方を実現できます。
■ 最後に(A4一枚評価制度の考え方)
姿勢項目は「正しい言葉」を作るものではありません。「現場で使われる言葉」を作るものです。
だからこそ、
-
ゼロ方式でも
-
リスト方式でも
一番大切なのは、
現場が関わっていること
です。
