「評価しない評価制度」における「賞与の算出のしかた」を教えてください

とても重要なテーマです。
「評価しない評価制度」で最も難しい設計の一つが 賞与(ボーナス)の算出方法です。
特にポイント制 を使う方法は、評価制度に戻らずに賞与を配分できるため、実務的に非常に有効です。
結論からお伝えします。
評価しない評価制度の賞与は
「評価点」ではなく
「会社業績 × 役割 × 貢献ポイント」で算出します。
つまり
会社の成果 → 原資
役割 → 基本配分
貢献 → ポイント
という構造です。
以下、経営計画、ワークルールブック、A4一枚評価制度、ポイント制の考え方で整理します。

経営計画×ワークルールブック×評価しない評価制度

🧭 1. 賞与制度の基本構造

評価しない評価制度では、賞与は次の3段階で決まります。
①賞与原資
②役割配分
③貢献ポイント
式で書くと
賞与 = 原資 × 役割係数 × ポイント割合

🟦 2. Step① 賞与原資を決める

まず会社全体で 賞与の原資 を決めます。
利益の20%
または
営業利益の〇%
これは 経営計画 と連動します。
経営計画
  • 売上成長
  • 利益率改善
→ 利益が増えれば賞与原資も増える
つまり
賞与はまず「会社成果の分配」

🟦 3. Step② 役割による基本配分

次に 役割等級ごとに配分割合 を決めます。
等級 係数
等級1 1.0
等級2 1.3
等級3 1.6
等級4 2.0
これが 役割価値 です。
つまり
役割が大きいほど賞与配分が大きい
ここは評価とは関係ありません。

🟦 4. Step③ ポイント制(貢献配分)

ここが 評価しない賞与制度の核心です。
評価点ではなく
貢献ポイント
で配分します。

ポイントの考え方

ポイントは
  • 経営計画への貢献
  • 組織への貢献
  • 行動の所産
を基準に配分します。

部門内ポイント
総ポイント = 100
配分例
社員 ポイント
30
25
20
15
10

賞与配分

部門賞与原資 500万円
ポイント割合
A 30%
B 25%
C 20%
D 15%
E 10%
賞与
A 150万
B 125万
C 100万
D 75万
E 50万

🟦 5. ポイントの決め方

ポイントは評価点ではありません。
判断基準は
  • 行動の再現性
  • 判断の影響範囲
  • 経営計画への貢献
  • チーム貢献
つまり
パフォーマンス・フィードバックの内容
を参考にします。

🟦 6. ワークルールブックとの接続

ワークルールブック
ポイント配分の基準は必ずワークルールブックに明文化します。
ポイント配分の視点
  • 経営計画への行動貢献
  • チームへの影響
  • 改善活動
  • 顧客価値
こうすることで
「なぜこのポイントなのか」
説明できます。

🟦 7. ポイント制のメリット

① 評価ランクが不要
② 比較評価にならない
③ 経営計画と連動
④ チーム議論ができる
⑤ 納得性が高い

🟦 8. よくある失敗

失敗 原因
ポイントが評価点 数値評価
上司が独断で決める 透明性不足
個人成果だけ 組織貢献無視
経営計画と未接続 目的不明

🎯 A4一枚評価制度的まとめ

評価しない評価制度の賞与とは
評価結果の報酬ではなく
「会社成果を
役割と貢献に応じて
分配する仕組み」である。