①コミットサイン
②評価基準を偶数&アルファベットに
③業務評価にもウェイトを設定
④シートに合計点が出ない
この4つは単なるテクニックではありません。
A4一枚評価制度の思想を“壊さないための構造的な工夫”です。
(経営計画×ワークルールブック×A4一枚評価制度)
① コミットサイン
■ なぜ必要なのか
A4一枚評価制度では、
評価は「判定」ではなく「約束」
です。
コミットサインは、
-
上司が評価した証明
-
本人が合意した証明
ではありません。
「次の行動に取り組む」という双方のコミットメント
を可視化するものです。
■ 思想的な意味
評価を一方通行にすると、
-
管理になる
-
防衛行動が起きる
-
本音が出ない
しかし、サインがあることで、
面談=共同作業
になります。
これは経営計画を現場で実行するための「覚悟の共有」です。
② 評価基準を偶数&アルファベットにする
例:A / B / C / D
■ なぜ偶数にするのか
奇数(3段階・5段階)にすると、
ほとんどが真ん中に集まります。
これは「無難評価」を生みます。
偶数にすることで、
どちらかに“意思決定”をさせる
構造になります。
■ なぜアルファベットにするのか
数字にすると、
-
点数競争
-
合計点意識
-
序列化
が始まります。
アルファベットにすると、
相対的な“状態表現”になります。
これは、
評価=行動の状態確認という思想を守るための工夫です。
③ 業務評価にもウェイトを設定
ここは誤解されやすい部分です。
A4一枚評価制度は「行動主義」ですが、
成果を軽視しているわけではありません。
■ なぜウェイトを設定するのか
経営計画には、
-
今期、何を重視するか
-
どこに投資するか
が示されています。
業務評価にウェイトをつけることで、
経営の優先順位を反映させる
ことができます。
例:
-
売上拡大期 → 数値ウェイト高め
-
仕組み化期 → 行動ウェイト高め
これは、
評価を戦略と連動させる装置
です。
④ シートに合計点が出ない
ここが最も象徴的な工夫です。
■ なぜ合計点を出さないのか
合計点が出ると、
-
点数の高低だけを見る
-
強みと弱みが消える
-
面談が短くなる
つまり、
思考停止が起きます。
■ A4一枚思想の核心
A4一枚評価制度では、
評価は“分解して見る”もの
です。
-
どの行動が機能しているか
-
どこがズレているか
-
次は何を変えるか
これが重要であって、
総合点は意味を持ちません。
■ 4つの工夫の共通点
| 工夫 | 守っている思想 |
| コミットサイン |
面談を共同作業にする
|
|
偶数&アルファベット
|
無難評価・点数競争を防ぐ
|
|
ウェイト設定
|
経営計画との接続
|
| 合計点を出さない | 分解思考を守る |
■ 最後に(思想の核心)
これら4つの工夫は、
「評価制度を“査定制度”にしないための防波堤」
です。
A4一枚評価制度は、
-
点数を正確に出す制度ではなく
-
行動を積み上げる制度
です。
だからこそ、
-
合計点を出さない
-
真ん中を作らない
-
コミットを残す
という設計になっています。
