· 

人事評価において、「えこひいき」があってもよいのでしょうか

A4一枚評価制度の考え方から言えば、

「えこひいき」そのものは問題ではなく、「理由のないえこひいき」が問題である」

というのが正解に近い考え方です。

つまり、「誰をどのように評価するか」の基準が明確であれば、

「えこひいき」は“信頼”や“期待”の表れとして、むしろ組織を活性化させることもあります。

1.「えこひいき=悪」と決めつけると、組織が平準化する

多くの現場では「公平に扱うこと」が正義とされます。

しかし、公平さを目的化すると、評価制度は形骸化します。

なぜなら、人はみな違う強み・貢献を持っているからです。

それを「全員同じように扱う」ことは、結果的に「成長の抑制」につながります。

A4一枚評価制度では、こう考えます:

公平さよりも「納得感」。

全員に同じチャンスではなく、それぞれにふさわしいチャンスを。

2.「えこひいき」は“見えない評価”の表れ

制度がなくても、現場にはすでに「えこひいき」が存在します。 上司は無意識のうちに、

  • よく相談に来る部下
  • 自分の価値観に近い部下
  • 期待に応えてくれる部下 を高く評価してしまいます。

問題は、それが「見えない評価」として運用されていることです。

だからこそ、A4一枚評価制度では「行動基準を見える化」し、

「なぜその人を評価するのか」が説明できる状態をつくります。

3.「理由のあるえこひいき」は組織を強くする

本来のリーダーシップとは、

「誰に、どんな期待をかけ、どんな成長を促すか」

を明確にすることです。

リーダーが特定の部下をより高く評価するのは、

 

・その人が行動指針に沿っている

・成果を上げてチームに貢献している

・他のメンバーに良い影響を与えている という

 「理由」があれば、それは正当な「期待の偏り」です。

 

つまり、えこひいきではなく意図的な期待の集中です。

4.「理由のないえこひいき」は制度で防ぐ

逆に、上司の主観や感情だけで評価が決まると、

  • メンバーの信頼を失う
  • 成果より関係性が重視される
  • 優秀層が離脱する といった弊害が起こります。

A4一枚評価制度は、これを防ぐために:

  • 行動基準を明示
  • 期待と評価の根拠をシートで共有
  • 面談で「どういう点を評価したか」を説明

この運用によって、「納得できるえこひいき=信頼のあるマネジメント」が成立します

えこひいきに関するA4一枚評価制度の考え方

公平性を目指すよりも、「納得性」と「説明責任」を重視する。
これがA4一枚評価制度が提唱する「人間味ある評価の在り方」です。