「ワークルールブック」は、就業規則のように“法を守るため”の文書ではなく、
社員一人ひとりが「どう働くか」「どう判断するか」を共通化するための実践書です。
そのため、内容は「制度」ではなく「行動」と「考え方」に焦点を当てます。
ワークルールブックの基本構成は、以下の構成が理想的です(A4一枚評価制度の思想にも沿っています)。
第1章:経営理念・存在意義(WHY)
- 会社がなぜ存在するのか、社会にどんな価値を提供するのか。
- 経営理念・ビジョン・行動指針(経営計画で作成した)を明示。
- ルールの背景に「会社の想い」があることを伝える。
例:「お客様第一主義」ではなく「お客様の期待を超える“感動”を提供する」など。
→ ここで理念を「行動」に変換するのがワークルールブックの出発点です。
第2章:働き方の基本ルール(HOW)
- 出勤・退勤、休暇、残業などの日常的判断を迷わないようにする。
- 就業規則よりも“行動の原則”を具体的に。
第3章:コミュニケーションとチームワーク
- 報連相、会議、フィードバックのスタンスなど、人間関係の基本原理を明文化。
- 特に若手・中途社員の「暗黙知」を形式知に。
第4章:お客様・取引先との関わり方
- 経営理念を社外行動に反映。
- クレーム対応や約束の遵守など、信頼を守る姿勢を具体化。
例:「ミスを隠すことが最大のリスク。誠実な報告が信頼を生む」
「納期変更は必ず事前相談し、代替案をセットで提示する」
第5章:コンプライアンスと倫理観
法令順守+会社としての倫理観をわかりやすく。
「何をしてはいけないか」だけでなく「どうすれば正しいか」を明文化。
第6章:人事制度・キャリアの考え方
等級制度・評価制度の目的をシンプルに説明。
「何を評価するか」「どう成長するか」を社員目線で伝える。
例:「評価は人を比べるものではなく、“成長と貢献”を可視化する仕組み」
「等級は“役割責任”の大きさを示すもの」
第7章:会社の文化・風土を育てるルール
イベント、学び、1on1、表彰など、組織文化を維持するための取り組みを明文化。
“良い文化を残すためのルール”をあえて書く。
